今回の靴はこちら
サイズ 6
色 BLACK
製法 ハンドソーンウェルテッド製法
価格 34,000円(税抜)※2017年当時の価格
ブランド概略
1919年 インドネシアでデデ・チャンドラが靴工場を創業。外国人向けのミリタリーブーツを作る。
その後、ムスコのルディ・スパーマンがイギリスのノーザンプトンで修行を積む。
2003年 「JALAN SRIWIJAYA」ブランド誕生。
主観レビュー
サイズ感 少し大きめ
フィット感 ★★
ほしい!感 ★★
主観解説
サイズ感
長さは6でジャストサイズ。イギリス靴だと6でも余ってしまうことがありますが、ジャランはこれでOKです。幅は少し余るかな。
フィット感
つま先よし、かかとよし、甲よ…と言いたいところでしたが、甲は二の甲といえばいいんでしょうか、ひもを結ぶあたりはちょうどいいです。
なんと私には大変珍しいことに内羽根の間にすき間ができています。これまでどんな靴を履いても個々の部分はほぼ間違いなくピタッと閉じてしまうのですが、驚いたことにこの靴は閉じ切りません。初めてに近いことなのでなんともウレシイです。
ただし、甲の前の部分――指よりのところ――はかなり革が浮いてしまいました。押すとベコベコします。なので歩こうとして革が屈曲すると…
悲しいことに革にヘンなシワが入ってしまいます。ウイングチップのWの後ろだけでなく、親指側にも縦方向にシワが…これは革が相当ダメージを受けそうです。厚めの半敷きを前の方に入れたら少しは解消されるでしょうか?
ほしい!感
靴の質感はとてもよいです。さすが英国で修行したというだけあって、ぱっと見た感じはイギリス製の靴と比べても遜色ありません。レザーソールもなかなか貫禄があります。
きれいな仕上げです。じゅうたんでは滑りまくるのでご注意。
そして何といっても魅力的なのはその値段。この作りでこの値段は本当に良心的です。
日本の代表的なグッドイヤー製法の靴だとたいてい3万円の後半くらいになってしまいますが、それよりも安いのです。コストパフォーマンスを考えても満足感は高いのではないでしょうか。
主観雑感
ジャランのレザーソールにはこのような刻印があります。
”Googyear Welted”
これはまさしく『グッドイヤーウェルト製法』のことを表すものですが、ジャランは正確には『ハンドソーン・ウェルテッド』になります。そのことはカタログにも明記されています。
『ハンドソーンウェルテッド製法』というのは――このブログを読んでくれている方ならお分かりでしょうけど――リブとウェルトとアッパーの革を縫いあわせる「すくい縫い」のところを手作業で行い、最後のアウトソールの取り付けのみ機械を用いるというものです。
ここで私はいつも疑問に思うのですが、普通に考えると手作業でやる方が大変そうだし、手間もかかって値段が高くなりそうなものですが、靴においては必ずしもそれは当てはまらないようです。ハンドソーンの靴の方が安い場合もありますし。
ただ、いくつか調べてみると、機械ですくい縫いを行うことはそれはそれで技術が必要らしく、実際は手作業の方がやりやすい、ということもあるのかもしれません。そのあたりのことはよく分かりませんが。
個人的にはこの靴、今もっとも欲しい靴の1つです。
[参考]
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