今回の靴はこちら
サイズ 5¹/₂
色 DBR
製法 グッドイヤー製法
価格 46,000円(税抜)
ブランド概略
昭和16年創業の山形県の靴メーカーです。
主観レビュー
サイズ感 ほぼサイズ通り
フィット感 ★★
ほしい!感 ★★★
主観解説
サイズ感
6か5¹/₂かでめちゃくちゃ迷いました。6だと長さはちょうどよかったのですが、甲がかなりベコベコしていたこともあり――なおかつ「大きいんじゃないですか?」というまわりからの声もあり――思い切って5¹/₂にしてみました。今思えば、これが悪夢の始まりだったのです。
フィット感
最初履いた時は、確かにキツめではあるけれど、正統派のグッドイヤーの靴はこれくらいのタイトフィットでいいものと思っていました。というかまわりからの声のほとんどがそういうものでした。なんといってもあのMIYAGI KOGYOの靴なのです。このキツさを乗り越えたところにジャストフィットの幸せが待っている、そう思いました。いや、そう思うようにしました。
でも実際のところ、5¹/₂は、キツめというより、キツすぎじゃね?というくらいにキツかった。なんといってもつま先がパツパツ。もう指先がしっかりと当たっているのです。
いや、足入れだけした時は、かすかに捨て寸もあるかなァと思っていました。指も動かせなくはないし…と思っていました。でも2ミリくらい隙間があって、2ミリくらい指が動かせる、なんて程度では、それは捨て寸があるとは言えません。それは当たっていると言うのです。そんな簡単なことが、足を入れただけの時は分からなかったのです。幅ならまだしも、致命的ともいうべき長さの足らない靴を、私は選んでしまったのです。
ほしい!感
…もう皆さんもお分かりかと思いますが、今回の記事は靴を試し履きしただけの記事ではありません。私はこの靴を買ったのです。ずっとほしかったのです。やっと手に入れたのです。
憧れのMIYAGI KOGYOの靴でもあり、その夜は枕元に飾って眠りにつきました。それくらい嬉しかった。それがまさかあんなことになってしまうとは、いったい誰が予想できたでしょう?
主観雑感
”これはグッドイヤーの靴ですから履いているうちに中のコルクが沈んでだんだんと足になじんできます”
――というセリフは靴屋さんでよく耳にします。一種の殺し文句ですね。だから最初はキツくてもよいと。足が沈み込むことによって甲のまわりにも余裕ができ、革も柔らかくなってくるから履き心地がよくなります――
確かにそれは間違いではないでしょう。グッドイヤーの靴は長く履いていればある程度は沈み込みが起きてきます。そのため最初ほどキツくはなくなるということもありうることです。
でもこれはあくまで『幅』に関することであって、『長さ』に当てはまるものではありません。幅は履いている間に広がってくることがあっても、長さが変わることはないのです。
つま先が当たる靴だけは買ってはいけない――私は今回、そのことをイヤというほど思い知らされました。1日履いただけであまりの痛さに早くも足をひきずるようになってしまい、「どうしたの?」という人に、これこれこういうわけで、と事情を説明すると、皆一様に気の毒そうな顔をしました。そしてこう言うのです。「つま先の当たる靴はだめですよ」
今さらもう後の祭りです。でもせっかく買った靴なのでそう簡単に諦められません。あるいは、今は痛くてツライけど、頑張って履いているうちになじんでくるのかもしれない、痛くなくなってくるのかもしれない、ジャストフィットになるのかもしれない、そう自分を納得させて、それから都合3日くらい履いたでしょうか。
もう足は痛くて痛くてズタボロになっていました。痛い足をかばうものだから歩き方もヘンになり、それにより足の裏にうおの目までできてしまいました。事ここに及んで私はこの靴を履くのを諦めました。これがよく言う『靴の勉強代』なのでしょうか。でもあまりにももったいないです――(涙)
いい靴なんだけどナ。
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