ひさしぶりのパラブーツ。
今回はシャンボードのドレスモデルです。
シャンボードのドレスモデル
これが箱です。
CHAMBORD/ACTEM
NOIRE-LIS NOIR
サイズはこの箱には6と書かれていますが今回履いたのはこれではなく5.5サイズです。
普通のシャンボードと何が違うの?
パッと見はよく分かりません。そっくりです。
同じ角度で写した写真がないのでTwitterから拝借します。
<普通のシャンボード>
<ドレスラインのシャンボード>
同じやん!!
…って突っ込みたくなるほど似てますね。では実際どこが違うのか?
1.ステッチの色
いちばんよく分かるのがこれです。縫い糸の色。
これが普通のシャンボードのステッチ。
はっきりと分かる「白」ですね。シャンボードがスーツに合わせにくい理由のひとつとなるところです。
そしてこちらがドレスモデルのステッチ。
光の関係で白く光って見えるかもしれませんが糸の色は「黒」です。
ここが大きな違い。
ステッチの色が変わるだけでずいぶん印象が変わります。ドレスモデルというだけあってちゃんとそれらしく見えるようになっているのですね。
2.ソール
これはひっくり返さないと分かりませんが見ると一目瞭然。
<普通のシャンボードのソール>右です。
右が普通のシャンボードのソールです。名前は「PARATEX(パラテックス)」。いかにもパラブーツ、というソールですね。
私はシャンボードはまったく足に合いませんが、この「パラッテックス」のソールを履きたいというだけのためにシャンボードがほしいと思ってしまいます。
まあ、履いてるとすり切れてくるんだけどww
ちなみに左はアヴィニョンですね。ソールは「GRIFF(グリフ)Ⅱ」。
<シャンボード ドレスモデルのソール>
全貌の写真じゃないのが痛いですがちょっと変わったデザインですね。箱の記載からすると「ACTEM」というのが名前なのか…ちょっと不明確でゴメンナサイ。
んでこちら側は白い糸になっているという…ということは表が黒くなっているというのは糸を黒く染めているということなのでしょうか?
3.製法
これはどっから見ても分かりません。いや、分かる人は分かるのかな?形から…神だ。
<普通のシャンボード>
ノルヴェイジャン製法
<シャンボード ドレスモデル>
グッドイヤー製法
やっぱりノルヴェイジャン製法は見かけがごつくなるからドレスモデルには採用されなかったのでしょうか。
こうして横から見ると、ドレスモデルだけあってスマートな印象ですね。ソール自体もいくらか薄め。
4.価格
あとは価格ですね。ドレスモデルのほうがお高い。(2017年当時の価格)
<普通のシャンボード>
65,000円(税抜)
<シャンボード ドレスモデル>
70,000円(税抜)
まあ、普通のシャンボードを買える人にとってはそんなに大きな差ではないでしょう。
5,000円で何日暮らせるか考えてしまう私のような人間はダメですね。
シャンボード ドレスモデル サイズ感
では履いてみます。
履いたのは5.5サイズ。
履いた瞬間、
ああ、ダメだ~~~
と思いました。
何がダメかって、もうつま先が当たりまくってる!!
こんなにはっきりと当たる靴も珍しい、というくらい。
…いや、それは正確な言い方じゃないですね。言いかえると、普通のシャンボードと同じくらい当たるというのが正しい。
それはサイズが小さいんじゃないの?と思いますよね?つま先が当たるってことはサイズを上げればいいんじゃないの?って。
残念ながらそうじゃないんです。
分かりますか、これ?もうちょっと近づいてみましょう。
あんまり変わらない?…ゴメンナサイ。
でも、よく見ると今にも羽根が重なりそうになっているのが分かるでしょう。というか、ほとんど重なってました。
だから決してサイズが大きいわけではないのです。むしろ感覚的にはジャストサイズでした。
なのにつま先が当たる。
…実はこの点はシャンボードの宿命です。こういう木型なんです。いや、ドレスモデルの木型がどんなかは私も知りませんが、でもつま先の当たり方は普通のシャンボードと同じ。だから同じなんじゃないかと思いますが、とにかく甲が高い。
だから甲に合わせようとしてサイズを下げていくとつま先が当たる。
特に私のような甲の低い人間にはまず合いません。残念ながら。甲の低い人はシャンボード履けませんので潔くアヴィニョンを選びましょう。こっちならまだなんとかなります。
あまりにも絶望的に当たるので早々に脱いでしまいました。なのでその他のことはレビューできません。あしからず。
シャンボード ドレスモデル
日本ではなんといってもシャンボードが人気No.1ですからこのドレスモデルは普通のシャンボードに飽き足らなくなった人が買うのでしょうね。
でもパラブーツ好きな人はシャンボード買ったら次はアヴィニョンとかミカエル、あるいはウィリアムに行きそうだし、そう考えてみるとこのドレスモデルを買う人はかなりの通な人なのでしょう。
あと、自分が合わないもんだから合わない話ばかりしてしまいましたが、シャンボードだって合う人は合います。それこそ何の問題もなく履けます。甲がある程度厚い人なら大丈夫でしょう。うらやましい。
最後にもうひとつ。
このドレスモデルはグッドイヤーです。ということは沈みます。中にコルクが敷き詰められていますから。
なので買う場合はそのことも少し考慮に入れておいたほうがいいかもしれません。
というわけで、今日も楽しい靴ライフをお送りください♪
[参考]