サイズが小さすぎる靴をストレッチャーで伸ばしてもらった効果はどうだったか?


 

対象の靴

 

miyagikogyo

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回の記事「宮城興業 ストレートチップ 100」の続きです。

 

 

せっかく買ったMIYAGI KOGYOの靴を履かなくなって1ヵ月以上がたちました。その時にできた足の裏のうおの目も癒え、もう足を引きずって歩くこともなくなりました。

あの時はあまりの痛さに、もう金輪際この靴を履くことはあるまい、と思っていたのですが、喉元過ぎれば熱さを忘れるの例え通り、なんとかしてもう一度この靴を履くことができるようにならないか、という思いが日に日に強くなってきていました。それにあたって考えられる方法は一つしかありませんでした。

 

靴を伸ばしてもらうのです。

 

具体的には、買ったお店に持っていき、専用のストレッチャーで革を伸ばしてもらう、ということです。靴屋さんのストレッチャーというのは万力のオバケのような機械です。つま先から甲にかけて専用の金型を入れ、ギリギリと力を加え革を伸ばしていくのです。

 

これを依頼するのは初めてのことでした。靴が合わなくて痛い思いをしている人が、お店で靴を伸ばしてもらうというのはよく聞くことではありますが、実際のところ、効果のほどはどうなのか、本当に革が伸びるのか、痛かった靴が履けるようになるのか、自分の経験としてはまだ知りえないことでした。でもさすがに今のままで履くのは100%ありえないことでもあり、このストレッチャーにすべてを賭けることにしたのです。

 

お店の人には1週間預かりますと言われました。ウチの子をよろしくお願いします、という気持ちで私は靴を預けました。

 

よく見ておいてください。これがBEFORE、預ける前の写真です。自分で言うのもなんですが、美しい形ですよね。

 

img_3707

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして約1週間後、靴が戻ってきました。AFTERです。待望の瞬間。

 

箱から靴を取り出した時、私は思わずギョッとしました。

 

 

ミヤギ

 

 

 

 

 

 

 

元の写真と比べてみてください。お分かりになるでしょうか、あんなに端正だった靴が、見るも無残な、なんともいびつな形になっているのが。

 

ストレッチャー

 

 

 

 

 

 

 

小指のあたりがボコリ。

 

ストレッチャー

 

 

 

 

 

 

 

この写真じゃ分かりにくいですが、ボコンと飛び出ています。

 

ストレッチャー

 

 

 

 

 

 

 

そして極めつけはここ。元の写真では実に綺麗な曲線を描いていた靴の縁が、なんとも不格好な――だらしなく口を開けているような――締まりのない形になってしまっていたのです。伸びきったパンツのゴムのようです。その変わり果てた姿を前に二の句が継げないでいる私にお店の人は言いました。「ちょっと形がかわってしまいましたけど」

 

これはちょっとじゃねーよ!と私は思いましたが黙っていました。まったく別の靴になっちゃったじゃねーか!これももちろん、黙っていました。そこへお店の人がにこやかに続けました。「しばらくしたら直るから大丈夫ですよ」

 

ほんとかよ。ホントに直るんだろーな。ずっと黙っていました。アンタのこと信じるからナ。

 

それにしても靴の形がこれほどまでに変わってしまうとは驚きでした。まるで貴公子がオジイサンになってしまったかのようでした――

 

 

ストレッチャーの効果は?

 

さて、外見の話はこれくらいにして、問題はその履き心地です。見かけよりそっちの方が大事です。あの痛い靴が、1週間ストレッチャーにかけることによって果たして履けるようになったのか?痛くない靴に生まれ変わることができたのか?明日から履いていけるのか?

私は銭湯でパンツを脱ぐような気持ちで、そそくさと自分の靴を履き替えました。もし!もしこれで痛くなかったらすべてを許す。1ヵ月うおの目で苦しんだことも、形がイビツになってしまったことも、全部許す。だからお願い!痛いのが消えていて!痛くないようになっていて!痛いの痛いの飛んでけ~っ!と、半ば祈るような気持ちで足を入れてみました。さあ、その結果やいかに!!

 

 

…変わってない…

 

 

ウソでしょ?そんなことあんの?だって1週間もストレッチャー入れたんだよ?それなのにこんなことってあるの?変わっていないなんてことがあっていいの?ねえ!心は千々に乱れました。

 

…いや、確かに幅は広くなっていました。かかとも大きくなっていました(さっきの写真の通りですね)。靴の中は明らかに広くなっていました。

 

が、しかし…肝心のつま先が当たるところは全然変わっていなかったのです。以前と同じキツさがそのまま残っていたのです。靴の中に足を最後まで入れた途端、ギュウっと締めつけられる感触が蘇ってきました。あの時と同じ感触でした。それはあまりにもショックな出来事でした。夢なら覚めとくれ!

 

「どうですか?」「ええ、まあ…けっこういい感じ、みたいです…」お店の人を前に要らぬ気遣いをして曖昧な返事に終始しつつ、心の中では泣いていました。やっぱりダメなのか~っ!!!

 

 

 

――そういうわけで、私の『ストレッチャー・チャレンジ』は残念ながら失敗に終わりました。ここで得た教訓は、

 

いかにストレッチャーでも靴の長さを変えることはできない

 

というごく当たり前のことでした。つま先が当たる靴を当たらなくすることは、いかにストレッチャーでも不可能なのです。今回はそのことを身をもって知りました。

 

ただ逆に、幅が狭い、ボールジョイントがきつい、という場合には有効だと思われます。なんといってもあれだけ形が変わったくらいですから、当たるところを当たらなくする、もしくは当たりにくくする、ということは可能だと思います。たいていのお店は、そこで買った靴ならば無料でやってくれるはずです。痛みがある方は――幅に関してですが――一度やってみてもらえばいいと思います。

 

 

さあ、この靴、次はどうしましょうか?

 

 

スポンサーリンク


コメント