今回の靴はこちら
サイズ 39
色 SAFARI
価格 69,000円(税抜)
ブランド概略
1947年 イタリア トスカーナにて創設
2004年 東京直営店オープン
2009年 大阪直営店オープン
イタリアの上質な革を惜しみなく使ったハイクラスなブーツが特徴。
主観レビュー
サイズ感 大きめ
フィット感 ★
ほしい!感 ★★★
主観解説
サイズ感
大きめの作りです。だいたい40サイズで25.5~26㎝と考えた方がいいでしょう。というわけで、この39は25~25.5に相当します。私には大きいわけです。
フィット感
他の細めのシルエットのブーツに比べ、トゥが丸みを帯びたデザインのため、つま先もゆったりしています。ヒールの作りも大きく、歩くとかかとが中で浮きます。正直、私の足には39は大きいのですが、編み上げのブーツということもあり、紐を締めるとそれなりに履けてしまいます。タイトフィットしか履かない!という人は無理ですが、私のような「ゆるフィット」が多い人間にはこれでもイケます。
が、しかし、一つだけ問題があります。
革ひもです。
これが実に締めにくい。おまけにやたら長い。まあ、長いのは切ればいいのですが、締めにくいのはいかんともしがたい。それに締めてもうまく締まらないのです。すぐユルんでしまって。どうして革ひもというヤツはあんなに締めにくいのでしょう。滑りが悪いから引っ張っても締まってくれないし、そのくせ締めたつもりでも気がつくとボヨヨンと緩んでいる。
これではせっかくの編み上げが――ゆっくりと紐を締めるのもブーツの楽しみの1つという意味で――半減してしまいます。だって締めた暁にはバチッとフィットしていてほしいじゃないですか。それが感じにくいのがなんともいけません。
おまけに革ひもはけっこう痛む。紐の断面が四角になっているものがほとんどだと思いますが、何度も締めているうちにこの角が削れたようになってしまう。挙句にボロボロになることも少なくありません。見た感じがこれではどうなのか?
でもまわりを見回してみると、革ひものブーツというのは意外にたくさんあります。特に海外のものに多い。逆に日本製のものにはほとんどありません。これはやはり文化の違いなのでしょう。革のブーツには革ひもという考えが根付いているのでしょう。少しくらい紐がボロボロになったって、切れなきゃいいんだよ、という考えなのでしょうね。
ほしい!感
サイズ感は大きめで、フィット感もばっちりとはいえません。にもかかわらず、ほしくなるのはこの独特の風合いのせいでしょう。ダウンジャケットの格子模様を靴に施したような特徴あるフォルム。靴だけ見た時には違和感を感じるかもしれませんが、実際に履いてみると、これが洋服に非常によく合います。とてもお洒落。少々野暮ったい服を着ていても、この靴さえ履けば十分に人目を引くことができるでしょう。
色は他に黒があります。黒はコーディネイトもしやすく、デニムにもピッタリ。このSAFARIはやや難しい色でもあるので、どちらかというと黒の方がオススメです。
主観雑感
ブッテロのブーツの中ではこれはやや異色の存在です。ブッテロというと、『イタリアン・カウボーイ』のイメージですが、このブーツはそこまでのハードさはありません。むしろカワイイ感じがします。もう少しソールを薄くすれば女性が履いてもよさそうです。
あと、ブーツにおいてはサイドジップが多い中、あえて真後ろに持ってきたジッパーも異彩を放っています。使い勝手も悪くありません。着脱という意味では再度よりこのほうが楽ともいえます。
ただ、…最後にこんなことを言うのもなんですが、ブッテロのブーツを買うなら最初はやっぱり正統派のものがいいかと。いい革を使っているのがブッテロの特徴でもあるのに、このデザインではその良さが感じにくい。1枚の革をそのまま使っている方が革の良さが存分に堪能できます。磨くのだってそのほうがいいでしょう。
あ、でも、…そうか。これを書いていて気づきましたけど、1枚の革にあえてこのようにステッチを入れたところにこの靴の凄さが現れているとも言えますね。
表はカワイめでも裏はハードです。
スポンサーリンク
コメント