今回の靴はこちら
サイズ E 5¹/₂
色 Black
製法 グッドイヤー製法
価格 230,000円(税抜)
ブランド概略
1866年、ジョン・ロブ氏がロンドンで第1号店オープン。主にビスポークの受注を手掛ける。
1976年、エルメスグループに入る。
1982年、既成靴コレクションを発表。
1990年、パリに初めての既成靴の店舗オープン。
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主観レビュー
サイズ感 やや大きめ
フィット感 ★★★
ほしい!感 ★★
主観解説
サイズ感
これまで何度かジョンロブの靴に足入れさせてもらったこともあり、サイズ感に関してはほぼ思った通りでした。どの種類の靴もやや大きく感じます。このフィリップⅡもしかり。どの部分が、というわけではなく作り自体が全体的に大きめなのかもしれません。ということで5¹/₂を選んでみたらピッタリ。
フィット感
長さはこれでちょうどです。5¹/₂でも捨て寸はあります。足を前に詰めるとかかとが5ミリくらいの隙間ができました。かかとはほんの少し浮きますが、歩くのに支障があるわけではありません。あと、毎回のことなのですが、内羽根はピッタリ閉じてしまいます。こればかりは甲薄なのでしょうがありません。
気になるのはそれぐらいでしょうか。あえて気になるところを言えば、ほんの少し小指が当たっているように感じられることくらいです。でもこれくらいの当たりは乗り越えられると思います。それ以外は全く問題なし。総じて履きやすい靴です。
今回、履いたのが朝の10時過ぎで、まだ足がむくむ前の時間ということもあり、午後になればもっとフィット感がよくなってくるのではないかと思います。
ほしい!感
すごくいい靴です。靴に威厳のようなものがありますね。でも、威厳がありすぎて私のような人間では靴に負けてしまいそう。
主観雑感
以前にあるお店の販売員さんに聞いた話です。
”お客様がオールソールの依頼でフィリップⅡを持ってこられた時の話です。メーカーに送ってみたら、オールソール以外に、一部、糸のほつれがあるということだったので、お客様に了承をいただいてから、そのほつれも直してもらうことになりました。
1か月後、メーカーから戻ってきた靴をチェックしてみたんですが、一か所だけ、修理の仕上げで少し気になるところがあったんです。ほつれを直したところのステッチが「へこんでいる」ように見えたんです。長さにして1センチくらいでしょうか。いかにも「修理しました!」と見える気がしたので、こんな高価な靴でこの修理はどうなの?と思い、その旨をメーカーに尋ねてみました。すると、担当の人がこう言ったんです。
「そこはそうなっているんです」
「え?」
「お店にフィリップⅡが出ていたら一度見てみてください」
急いで店頭商品を見に行ったら、なんと新品のその靴にも同じようなステッチが施されているではありませんか。だからあれは修理のミスとかいい加減な修理とかではなく、もともとそういうものだったんです。驚きましたね”
その話を聞いて私も実際にフィリップⅡを見てみました。言われてみると確かにその部分の縫い目だけまわりと違っています。あえてこのように縫ったものなのでしょうか。印象とは不思議なもので、その話を聞いた後では、それが逆に丁寧な仕上げであるかのように見えました。
分かりにくいかな~、このヘンです。
まさに王者の風格。気品が漂います。
ジョンロブの靴はこちらにも。
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